4月に期待できる?みんなの気になる昇給金額
平均の昇給金額について調べてみた
12月年末はボーナス時期でとても楽しみな時期ですが、サラリーマンのもう1つ気になる時期と言えば3月頃の「昇給」ではないでしょうか。日本では、毎年4月のタイミングで昇給をする企業が多く存在します。
昇給は大変嬉しいのですが、昇給金額っていくらかな、年収ってどうなるのかな、手取りってどうなるのかな、ととっても気になる事も増えます。
キャリアで昇給金額は異なる
ただ日本の多くの企業は大卒、高卒、中卒という学歴だけでも昇給金額が異なります。もちろん公務員、大手企業、中小企業、ベンチャー企業によっても制度がバラバラですし、昇給金額にもかなりの差があります。つまり年収アップにつながりやすい昇給金額はキャリア、企業によって特徴があります。
その為、転職を考える場合は希望職種や希望企業の昇給制度も確認しておくことが重要です。
中小企業の昇給金額ってどんなもん?
中小企業の昇給率は、一般的に「1.45%」程度が相場と言われています。20万の給料をもらっている方であれば昇給金額は2,900円、25万の給料をもらっている方であれば昇給金額は3,625円という事になります。
中小企業での昇給率は4%アップ企業が圧倒的に多いと言われており、10年後の昇給率は120%と言われています。大卒で350万程度であれば32歳時点で420万程、42歳時点で504万程の年収になる計算です。
給料を下げない代わりに上げにも消極的
一般的に企業は一度上げた年収を下げることはありません。例え不景気になっても社員の給料は維持しようとします。もちろん企業の経営状態が危なくなったときは給料調整となりますが。
その為、大企業に比べて企業体力がない中小企業は昇給額アップにも消極的になります。また今までに記載した年収は平均的な数値なのでこれを下回る企業も多く存在します。
大企業の昇給金額はどうなの?
大企業の昇給率は、一般的に「2.59%」程度が相場と言われています。20万の給料をもらっている方であれば昇給金額は5,180円、25万の給料をもらっている方であれば昇給金額は6,475円という事になります。
ニュースでも見る機会が多いと思いますが、大企業の昇給率は景気に左右されやすく自動車や商社、機械、金属などの好景気メーカーの昇給率は3%前後となっています。
年収も予想が付くけど将来が不安・・・
大企業では年収予想もつきやすく、最近の若い方では年収や企業の将来像に不安を持って転職に走るケースが多々見受けられます。
このような場合は転職を繰り返しながら年収を徐々上げで推移する傾向が強く、一般的な昇給率よりも高くなることが多いです。一方で大企業特有の福利厚生をフル活用できず結果損をしてしまっているケースもあります。
では公務員の場合は?
公務員の場合は俸給表によって決まっています。昇級するごとに給与が増える仕組みで昇給額は2万円前後~7万円前後です。ただしスタートの年収が低く、「公務員の給料は民間の給料に準ずる」というルールが存在する為、景気によって民間給料が下落傾向の場合は公務員も給料ダウンとなります。
何だかんだ安定はしているけど
景気が落ち着いてれば公務員は安定職種と言えます。ただ政府や景気の動向によって損をしてしまう事は予想されます。今後の日本社会を考える限りでは厳しい職種と言わざる得ません。
まとめ
大卒者の平均昇給率は
男性「約2.9%」
女性「約3.33%」
高卒者の昇給率は、
男性「2.32%」
女性「約2.02%」
となっておりこの数字の差で生涯年収も5,000万円以上の差がひらきます。勤め先や学歴による昇給額の違いはあるものの、大企業と中小企業の昇給額の差は開く一方です。ただお金だけを重要なポイントにしてはいけません。
昇給額・年収が良い条件だから労働環境、労働条件が良いとは言い切れません。就職先・転職先を選ぶ際には、給与額や昇給額だけでなく、企業のさまざまな面をチェックしましょう!